2023.12
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みすず通信

自律神経 – 2024年秋号

 テレビの健康番組や雑誌の見出し、職場や友人、家族との会話などで見聞きすることの多い「自律神経」。よく見聞きするけれど、実際にどんなものかわからない、そんな方も多いのではないでしょうか?今回は、自律神経とは何か、自律神経が乱れるとどんなことが起こるのか、どんな風に整えれば良いかをご紹介します。

自律神経とは?

自律神経とはいわゆる循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、自分の意志とは関係なく24時間働き続けている神経のことです。自律神経は、脳の視床下部という場所でコントロールされ、自身の意志で動かすことはできません。

この神経には、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があり、いわば、交感神経はアクセルで副交感神経はブレーキ。このバランスが保たれていることで、健康な状態といえます。

自律神経失調症ってどんな病気?

交感神経と副交感神経のバランスが崩れている状態。それが、自律神経失調症です。

自律神経失調症の主な症状は、めまいや耳鳴り、立ちくらみ、胸が締め付けられる感じや胸がザワザワする感じが時々ある、手足の冷えなど。精神的な症状としては、イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ないなどがあります。

自律神経失調症の原因

最近では、子どもや働き盛りの社会人など比較的若い年代の方が不調を訴えることも珍しくありません。ホルモンバランスの関係で、女性の方がわずかに多い傾向はありますが、自律神経失調症は、基本的に年齢性別関係なく、誰でもなりえるものです。症状が一人ひとり違うように、原因も一人ひとり違います。チェックリストにある不調をそのままにしてしまうと、うつ病などを引き起こす可能性もあります。ちょっとでも「変だな」と感じたら、病院や薬局で相談しましょう。

自律神経の整え方

まずは、生活リズムを整えることが何より重要。3食きっちりと食べ、外に出て太陽の光を浴びる。そして、適度な運動をすることです。職場の休憩時間や家事の合間にも、体を伸ばしたり、ヨガやストレッチをしたり、ハーブティーを飲む、就寝前に携帯電話を見過ぎない、などできることがあります。ついつい寝る直前までスマートフォンを触ってしまうという方も多いかと思いますが、理想的なのは就寝2〜3時間前にはパソコンやスマートフォンを見ないこと。ハーブティーも、ハーブティーそのもの以上に、その香りを楽しむような心のゆとりともいえる時間を確保することが大切です。

人は、緊張やストレスを感じると、呼吸は浅くなり、口呼吸になる傾向があります。日頃から、意識をして腹式呼吸をしたり、何かほかのことに集中する時間をとったりすることが大切です。

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